●江戸明治和本●和英三体用文（明治20年） 【判型】半紙本1冊。縦225粍。 【作者】三田利徳・鈴木幹興・曽我淳二郎編。片桐霞峯書。 【年代等】明治20年8月凡例。明治20年8月版権免許。明治20年9月刊。［東京］光風社（亀谷竹二）板。［東京］牧野善兵衛ほか売出。 【備考】分類「往来物」。全冊通常収録した。『和英三体用文』は、四季折々の手紙や諸用件の手紙などを準漢文書体・和文体・英文の三体で綴った用文章。「新年宴会を開く文」から「建築の図引を乞ふ文」までの27題について、下段本文欄に準漢文体と和文体の2体を半丁6行・付訓で記し、さらに上段頭書に意訳した英文をイタリック体で掲げる。第2状「梅見に誘ふ文」のみ返事を付すため、三体合計で28題86通を収録。編者凡例には、本書が「日用往復ノ書犢」を簡易な文体で記したこと、「男女文体（準漢文体・和文体）」の文面は本来性差があるが本書では「従前女子ノ軟弱ナル体ヲ避ケ、簡明達意ヲ主トシテ編纂」したこと、英文は、本編往復文の意訳であることなどを特記する。さらに巻末本文欄に「登記法書式（第1～第3号書式）」、同頭書に「登記法」を掲げる。 ★原装・題簽付・美本。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。【参考価格（初出品時の相場です）：日本の古本屋で、22000円】。